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澁木智宏は、対象物に内在する共通項を捉え、個別性を越えた事象の表現を追求してきました。本展では、様々なオブジェクトがギャラリー空間に配置され、それを俯瞰 するように空間の建築模型が置かれます。私たちはそれらの関係性を眺めているうちに、ある次元に導かれていることに気付き、その次元の中であるないを繰り返すこ とで我々が抱える不均衡を辿ることになります。不均衡の重心の所在とは、一体どこなのでしょうか。 細分化されたあらゆるモノが取り巻くこの環境で、私たちをどう世界と向き合っているでしょうか。澁木智宏は、あらゆる個々が発する記号を捉え、様々な方法によって 個別性を越えて繋がる側面に目を向けます。そうして個がぼやけた輪郭は、内的なものによって認識され、ひとつなぎの風景として私たちに届くことでしょう。
(代田橋アートコモンズ)
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